映像制作の学びと省察 ー大学における超実践的映像教育ー 後藤昌人・遠藤潤一・大澤広暉

映像制作の学びと省察 ー大学における超実践的映像教育ー 後藤昌人・遠藤潤一・大澤広暉

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本の詳細

著者メッセージ

本書では、従来のさまざまな知見を参照しつつも、大学(筆者らの所属学部)で実践してきた実践的なプロジェクトや、アメリカのNew York Film Academy(NYFA)で受けてきた教育内容を整理し省察することで、これからの映像制作のありかたを示していきます。

本書は、映像制作を教育する立場、学生などの学ぶ側立場であれ、映像制作の世界を知りたい、楽しみたい、盛り上げたいという視点を持たれている方であれば、必ずご自身の教育や制作のヒントになるエッセンスを見つけていただける一冊です。

技術やスキル的な面に注目されがちな映像制作ですが、映像制作の「学びのしくみ」があり「学びかた」があることを知ることで、映像制作に向き合う「態度」も包摂するより高いレベルの学びを意識することができます。

 

発売日:2024年9月30日

 

著者 後藤昌人・遠藤潤一・大澤広暉

サイズ:A5

ページ:168ページ

ISBN:978‐4‐910911‐28-1

 

著者略歴: 

後藤昌人

2007年3月 名古屋大学大学院 情報科学研究科博士課程(後期課程)社会システム情報学専攻 単位取得満期退学,同年5月31日学位取得。博士(情報科学)。2007年4月金城学院大学 現代文化学部 情報文化学科に専任講師として着任。その後同学部学科准教授を経て、2012年4月より金城学院大学 国際情報学部 国際情報学科の准教授として,現在に至る。専門は社会情報学。現在は、プロジェクトベースの実践的な映像制作とコンテンツ分野の人材育成を主な研究テーマとしている。

 

遠藤潤一

2011年3月広島大学大学院 総合科学研究科 総合科学専攻博士課程後期修了。博士(学術)。2014年4月金城学院大学 国際情報学部 国際情報学科 専任講師,2017年4月同 准教授として現在に至る。専門は情報デザイン。現在の研究分野は,生成AIがヴィジュアルリテラシーに与える影響について,映像関連技術の社会応用,映像教育など。

 

大澤広暉

2017年9月New York Film Academy, Master of Fine Arts in Filmmaking修了。修士(映画制作)。映画・CM監督として日米で活動後、2024年4月金城学院大学 国際情報学部 国際情報学科に専任講師として着任し、現在に至る。また、同年同月より東北大学 大学院情報科学研究科 博士課程後期所属。専門は映像制作とメディア情報リテラシー論。

目次

目次
はじめに
1章 映像制作を学ぶこと
映像制作の広がり
映像と動画の違い
映像制作を学ぶ意味
本書の目的
誰のための本か

2章 映像制作の学びのしくみ
何を学ぶか
映像制作の特徴
映像制作の学びの構造

3章 映像制作の学びかた
映像教育の考え方
スモールステップ型
プロセス型
実践型(プロジェクト型)
省察的実践者と技術的熟達者の違い
実践型に必要な要素
教師の役割
学びを継続する

4章 大学で学ぶ映像制作とは?
大学における映像制作教育のゴールとは?
現代の学生層の特徴
「映像関係」という曖昧な目標
0から10まで実践してみる
相手の立場になって考えてみるとは?
保護者も共に学ぶ共同体のメンバー

5章 大学における超実践的映像制作
22のプロジェクト事例
プロジェクトの分類による考察
大学のゼミという実践共同体としてのバランス
教育効果のための互いのWin
ソーシャルキャピタルを生む映像制作とは

6章 新しい学びをデザインする
全員必修の海外研修
不安から確信に変わったプレ研修
現地研修前の学び
移動や現地での生活全般のデザイン
海外研修の学習への期待とリスク
全体のスケジュールと詳細

7章 ハリウッド流の教育から 学んだこと
ハリウッドで学ぶことの価値
New York Film Academy(NYFA)の教育の柱
充実した機材
映画制作のプロフェッショナルが集まる講師陣
ハンズオン形式の授業スタイル
バックロットでの撮影
全ての授業につく通訳者
TAによる授業サポート
実践学習に学びの順序は関係ない

8章 卒業生による振り返りと 学びの再評価
ヒアリング① 2012年3月のプレ研修に参加した卒業生(Aさん、Mさん)
ヒアリング② 2020年2月のKITロサンゼルスに参加した卒業生(Rさん)
ヒアリングの考察

9章 「映画の都」ハリウッドを 目指して
未就学時代:アイデアのインプット
小学生時代:個人によるアウトプット
中高生時代:グループによるアウトプット
大学生時代:アウトプットの共有範囲の拡大
会社員時代:そうは問屋が卸さない
大学院探し:世界最高の映画教育を求めて
英語力向上:単語暗記とシャドーイング
大学院時代:New York Film Academy

10章 日米で求められる態度の比較
会社色に染められる「真っ白なキャンバス」を求めて
24時間、戦えますか?
ロサンゼルスの映画制作者コミュニティ
「海外受賞歴」という足枷
監督の心得 10選
教育現場から映像制作「態度」を教える意義
おわりに
著者・略歴

 

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¥2,980(税別)

( 税込¥3,278 )

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