病理学実習の手引き〜自分だけの国試対策ノート〜
病理学実習の手引き〜自分だけの国試対策ノート〜 半田正 著
本の詳細
著者メッセージ
現在、書店やインターネットでは病理学関連の教科書が数多く販売されていますので、学生のみなさんも教科書や参考書選びに迷ってしまうのではないでしょうか。しかし、病理学実習に関連した本はとても少ないのが現状です。
「病理学実習」という名称にしましたが、内容としては病理学実験、病理学検査実習、病理組織・細胞検査実習、臨床細胞学実習の内容を含んでいますので、病理学の分野で幅広く使用できると思います。またこの本はただ読んで勉強するだけでなく、書き込みができるようになっています。学生のみなさんには、どんどん書き込んでいただき自分だけのオリジナルノートを作成してもらいたいと思います。
そして臨床検査学の世界では有名な赤本で知られている「最新臨床検査学講座 病理学/病理検査学 医歯薬出版株式会社」ともつながる内容にしておりますのでセットで使用することにより効果が倍増します。バスや電車など通学時間を利用して勉強する、放課後大学へ残って勉強する、ぜひ自宅以外でも自分が作成した国試ノートを活用し国家試験へ向けて猪突猛進して頑張ってください。心から応援しています!
発売日:2024年9月30日
著者:半田正
サイズ:B5
ページ:222ページ
ISBN:978‐4‐910911‐21-2
著者略歴:
半田正
博士(医学)
群馬県 館林市 生まれ。
2010年3月杏林大学 保健学部 保健学科(細胞検査士養成課程)卒業。
学部生時代は坂本穆彦教授、安井英明教授をはじめ各臓器別に、全国のご高名な外部講師より細胞診断学を主に学んだ。
2013年3月群馬大学 大学院保健学研究科 保健学専攻 博士前期課程 修了 福田利夫教授に師事、2019年3月群馬大学 大学院医学系研究科 医科学専攻 博士課程 文部科学省採択事業「がんプロフェッショナル養成基盤推進プラン」:国際協力型がん臨床指導者養成拠点 国際協力型がん医療開発研究指導者コース(基礎)早期修了(3年) 小山徹也教授・西山正彦教授に師事。
大学院生時代は小山徹也教授より組織診断学、西山正彦教授より腫瘍薬理学を学ぶ。また、病理学、外科学、薬理学分野の様々な先生方からのご指導をいただいたが、中でも未来先端研究機構 統合腫瘍学研究部門 横堀武彦准教授からは研究手法をはじめ、基礎腫瘍学・外科腫瘍学など多くのことを学んだ。横堀武彦先生はいわば私の医学研究の師でもあり、現在も外科病理学に関する共同研究を行っている。
2011年4月より群馬県立心臓血管センター 技術部 病理検査課で 臨床検査技師(細胞検査士)、2012年4月より群馬大学 大学院医学系研究科 病理診断学講座 / 病態腫瘍薬理学講座で臨床検査技師(細胞検査士)/学内研究員として勤務、その間、附属病院での病理解剖業務、学内生検室にて県内関連病院より提出される検体の細胞診断業務、くすの木病院(群馬県藤岡市)の病理検査室の立ち上げ・病理検査(術中迅速組織診断)を担当。
2019年4月より群馬医療福祉大学 新学部設置準備室 講師として着任、同年10月より群馬大学 大学院医学系研究科 病理診断学講座 協力研究員(- 2021年3月)、2020年4月より 群馬大学 医学部医学科 / 大学院医学系研究科 病理診断学講座 講師、2020年9月より高崎健康福祉大学 保健医療学部 看護学科・理学療法学科 講師を兼任。
2020年4月より 群馬医療福祉大学 医療技術学部 臨床検査学専攻 分子病理学研究室 准教授に昇格し、これまでの臨床現場での経験と教育現場での両方の経験を活かして現在、メディカルスタッフの教育に従事している。
目次
目次
序章
第1講 病理組織標本作製法1
1. 病理組織標本作製法1
1-1 病理組織検査とは?
1-2 切り出し
1-3 固定法
1-4 脱水・脱脂法
1-5 脱灰法
1-6 脱アルコール
1-7 試薬作製、染色系列準備
第2講 病理組織標本作製法2
2. 病理標本作製法2
2-1 包埋とは?
2-2 包埋剤の種類
2-3 包埋法
第3講 病理組織標本作製法3
3. 病理組織標本作製法3
3-1 薄切とは?
3-2 ミクロトームについて
3-3 薄切法
第4講 一般染色 (組織検査)
4. 一般染色(組織検査)
4-1 染色の前処理と後処理
4-2 ヘマトキシリン・エオジン(ROUTINE HEMATOXYLIN-EOSIN)染色
4-3 迅速ヘマトキシリン・エオジン(RAPID HEMATOXYLIN-EOSIN)染色
第5講 特殊染色1 (結合組織)
5. 特殊染色1(結合組織)
5-1 特殊染色とは?
5-2 膠原線維染色
5-3 弾性線維染色
5-4 細網線維染色
5-5 糸球体基底膜染色
第6講 特殊染色2 (多糖類、核酸)
6. 特殊染色2(多糖類、核酸)
6-1 多糖類について
6-2 PAS(PERIODIC ACID SCHIFF, 過ヨウ素酸シッフ)染色
6-3 ALCIAN BLUE(アルシアン青、ALB)染色
6-4 MUCICARMINE(ムチカルミン)染色
6-5 TOLUIDINE BLUE(トルイジン青)染色
6-6 COLLOIDAL IRON(コロイド鉄)染色
6-7 核酸の染色法
第7講 特殊染色3 (無機物質、アミロイド)
7. 特殊染色3(無機物質、アミロイド)
7-1 BERLIN BLUE(ベルリン青)染色
7-2 TURNBULL BLUE(ターンブル青)染色
7-3 KOSSA(コッサ)反応
7-4 CONGO RED(コンゴ赤)染色
第8講 特殊染色4 (組織内病原体)
8. 特殊染色4(組織内病原体)
8-1 GROCOTT(グロコット)染色
8-2 ZIEHL-NEELSEN(チール・ネルゼン)染色
8-3 ORCEIN(オルセイン)染色
8-4 VICTORIA BLUE(ビクトリア青)染色
第9講 特殊染色5 (生体内色素、内分泌顆粒)
9. 特殊染色5(生体内色素、内分泌顆粒)
9-1 MASSON-FONTANA(マッソン・フォンタナ)染色
9-2 SCHMORL(シュモール)反応
9-3 GRIMELIUS(グリメリウス)染色
第10講 特殊染色6 (神経組織、線維素・横紋筋)
10. 特殊染色6(神経組織、線維素・横紋筋)
10-1 KLÜVER-BARRERA(クリューバー・バレラ)染色
10-2 BODIAN(ボディアン)染色
10-3 PTAH(PHOSPHOTUNGSTIC ACID HEMATOXYLIN;リンタングステン酸ヘマトキシリン)染色
第11講 特殊染色7 (脂肪染色)
11. 特殊染色7(脂肪染色)
11-1 凍結切片作製法
11-2 脂肪染色
11-3 SUDANⅢ(ズダンⅢ)染色
11-4 OIL RED O(オイルレッドO)染色
11-5 SUDAN BLACK B(ズダン黒B)染色
11-6 NILE BLUE(ナイル青)染色
第12講 免疫組織化学染色、 遺伝子の染色法、 電子顕微鏡標本作製法
12. 免疫組織(細胞)化学染色、遺伝子の染色法、電子顕微鏡標本作製法
12-1 免疫組織(細胞)化学染色(酵素抗体法)
12-2 遺伝子の染色法
12-3 腫瘍マーカー
12-4 電子顕微鏡標本作製
第13講 病理組織標本観察
13. 病理組織標本観察
13-1 スケッチの方法
13-2 病理組織標本観察
第14講 細胞診標本作製法
14. 細胞診標本作製法
14-1 細胞検査とは?
14-2 検体処理法
第15講 一般染色(細胞検査)
15. 一般染色(細胞検査)
15-1 PAPANICOLAOU(パパニコロウ)染色
15-2 スライドカンファレンス(グループワーク)
索引
参考文献
著者紹介